お知らせ」カテゴリーアーカイブ

書評「教養としての歴史問題』

当研究所の木畑洋一さんが、『立命館アジア・日本研究学術年報』第2号(2021年)に、前川一郎編著、倉橋耕平・呉座勇一・辻田真佐憲著『教養としての歴史問題』の書評を執筆しています。

この書評は、こちらからお読みいただけます。書評対象の『教養としての歴史問題』の版元による紹介ページは、こちらです。

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『世界哲学史』シリーズの書評開始にあたって

 世界史研究所では、2020年に出版された『世界哲学史』(筑摩書房)のシリーズを数回にわたって全巻書評することにした。『世界哲学史』からは、哲学の分野においても、歴史の分野と同じような問題が生じていることが分かる。

 第一巻の序章「世界哲学に向けて」はその問題を率直に語っている。それによると、これまで欧米中心に展開されてきた「哲学」という営みを根本から組み替え、より普遍的で多元的な哲学の営みを創出する運動が「世界哲学」として呼ばれ、展開しているという。生活世界を対象とする哲学、多様な文化や伝統や言語の基盤に立つ哲学、自然環境や生命や宇宙から人類のあり方を反省する哲学が、「世界哲学」の名のもとに行われようとしているというのだ。

 では、何をするのであろうか。まず、地球上のあらゆる地域の哲学的な営みに注目し、 つぎに、人類・地球・宇宙という大きな視野と過去・現在・未来への時間の流れから、人間の伝統と知の可能性を見るのだという。

 このような「世界哲学史」の試みは、これまでの大学や学界での哲学の個別的専門化の伝統に反するものであり、「世界哲学史」は、哲学史を個別の地域や時代や伝統から解放して「世界化」する試みであるという。

 これまで「哲学史」は歴史学以上に「ヨーロッパ中心」であったようだ。それを乗り越えることがまず求められている。そして同時に、これまで哲学が扱ってこなかったか、十分には扱えなかった分野を、「世界哲学史」という場で扱っていこうとしている姿は、歴史にも通じるのではないかと思われる。それでは、どのような方法を取ろうというのであろうか。世界史でも方法は星雲状態である。

 編者によれば、「たんに様々な地域や時代や伝統ごとの思索を並べ」ることは退けて、「なんらかの仕方で一つの流れ、あるいはまとまりとして」扱わないと、「世界哲学史」にはならない。そこで、本シリーズでは、まず、
 ① 「異なる伝統や思想を一つ一つ丁寧に見ていくこと」を基本とする。
 ② 次いで、「それらに共通する問題意識や思考の枠組み、応答の提案など」を取り出して「比較」する。その一つは、「比較」を歴史の文脈の中で検討することであり、もう一つは、二者か三者の間の比較ではなく、「世界という全体の文脈において比較し、共通性や独自性を確認」する。
 ③ その上で、「それら多様な哲学が「世界哲学」という視野のもとで、どのような意味を担うのかを考察するという。

 これを見ると、「世界哲学史」においても方法はまだ模索中であるようだ。「世界史」を考えるものとしては、「比較」に次いで、「関係」や「影響」や「相互作用」や「連動」という面も考えたいところではある。

 ともかく、こういう編者の狙い(というか「問題意識」)が本シリーズにいかに生かされてくるのか、「世界史」に関心を持つものとしては、注目せざるを得ないところである。

(南塚信吾)

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「シリーズ『日本の中の世界史』への書評に関して考えること」が『歴史学研究』に掲載されました

 昨年8月、『歴史学研究』No.999に、世界史研究所の研究員も執筆しているシリーズ「日本の中の世界史」(全7巻、岩波書店)の各巻を取り上げた書評が掲載されました。(詳しくはこちら

 この書評を受け、この度、執筆者側からの回答と問題提起が、『歴史学研究』No.1008(2021年4月号)の「批判と反省」に掲載されました。

南塚信吾・小谷汪之・木畑洋一「シリーズ『日本の中の世界史』への書評に関して考えること」『歴史学研究』No.1008、49-53頁。

シリーズ「日本の中の世界史」の岩波書店の紹介ページはこちらです。

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<パンデミックと世界史>アンケート結果

世界史研究所では、2020年11月より2021年2月にかけ、<パンデミックと世界史>と題したアンケートを実施しました。対象は、世界史研究所に関係する歴史学を専門とする方々が中心です。現在進行中の問題でもあり、いまだに評価の難しい点もあったかと存じます。回答にご協力頂いた皆さまに感謝申し上げます。広く問題意識を共有する一助とするため、ここに結果を公表致します。

アンケート結果(pdfファイル、質問項目ごとに回答をまとめています)

アンケートの質問表(pdfファイル)

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田中一生『追想のユーゴスラヴィア』が刊行されました

わが国におけるユーゴスラヴィア研究の礎を築いた田中一生さん(1935-2007)の著作集『追想のユーゴスラヴィア』が、このたびかりん舎より刊行されました。田中さんが執筆した論考のうち、前著『バルカンの心』(彩流社、2007年)に収められていないものが、31編収録されいています。田中さんは、かつての世界史研究所で顧問を務められており、その縁もあり世界史研究所が編集を担当しました。

内容は、歴史に関する諸論考を収めた「第1部 ドブロヴニクと中世バルカン」、イヴォ・アンドリッチをはじめとする文学に関わる「第2部 アンドリッチとその時代」、美術や映画に関する論考からなる「第3部 ユーゴスラヴィアの芸術世界」、その他のエッセイを収めた「第4部 ユーゴスラヴィアを想う」よりなり、巻末に、「追悼 田中一生」と題して、田中さんと近しい関係にあった方々の追悼文を収めています。

かりん舎の紹介ページは、こちらです。

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『国際関係史から世界史へ』が刊行されました

ミネルヴァ世界史叢書3『国際関係史から世界史へ』(責任編集 南塚信吾)が刊行されました。構成は以下の通りです。

序章 国際関係史から世界史へ
第Ⅰ部 帝国主義の時代
第1章 アヘン戦争・明治維新期の世界史
第2章 二つのベルリン会議の時代
第3章 「1900年」の国際関係と民衆
コラム1 朝鮮から見る-1900年
第Ⅱ部 二つの体制の時代
第4章 「第一次世界大戦」期の世界史
コラム2 東アジアから見る-1917年
第5章 「1930年」の国際関係と民衆
コラム3 越境する地下活動のネットワークと植民地警察
第6章 「1945年」の世界-東欧・中東・沖縄・シベリアの視点から
コラム4 朝鮮・台湾から見る-1945年
第7章  世界史における「1956年」-ベトナムとハンガリー
コラム5 スエズから見る-脱植民地化と冷戦の交錯
第Ⅲ部 脱植民地化の時代
第8章  「変化の嵐」のもとで-「1960年」の国際関係と民衆-
コラム6 シャーリー・グレアム・デュボイスの軌跡
第9章  世界史の中の「1968年」
コラム7 東欧から見る-1968年
第10章  「長い1980年代」の世界-社会主義の衰退とネオ・リベラル
おわりに-冷戦後の時代

ミネルヴァ書房の紹介ページは、こちらです。

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『人口と健康の世界史』が刊行されました

ミネルヴァ世界史叢書8『人口と健康の世界史』(責任編集 秋田茂・脇村孝平)が刊行されました。構成は以下の通りです。

 序章
第Ⅰ部 人口の世界史―「人口転換」論を超えて
 第1章 狩猟採集社会の人口学的分析
 第2章 近代に向う人口と環境
 第3章 近世日本の人口戦略
 コラム1 梅毒
 第4章 アイルランド大飢饉
 第5章 ジェンダーとリプロダクションからみる中国の人工史
 第6章 現代アジアの少子高齢化
第Ⅱ部 健康の世界史―「疫学的転換」論を超えて
 第7章 疫病と公衆衛生の歴史
 コラム2 ペスト
 第8章 工業化・都市化と結核
 第9章 ハンセン病の社会史
 第10章  精神医療の歴史学とその射程
 第11章  眠り病と熱帯アフリカ
 第12章  コレラと公衆衛生
 第13章  フィラリアの制圧と20世紀日本の熱帯医学
 第14章  「帝国医療」から「グローバル・ヘルス」ヘ
 コラム3 感染症対策におけるCDCの大きな存在感

今日のパンデミックを考えるにぴったりの世界史です。

ミネルヴァ書房の紹介ページはこちら

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シリーズ「日本の中の世界史」の書評が、『歴史学研究』に掲載されました

これまで発行のたびに逐次お知らせしてきましたシリーズ「日本の中の世界史」(全7巻、岩波書店)について、『歴史学研究』No.999(2020年8月号)に、全7巻それぞれの書評が一挙に掲載されました。一覧しますと、

南塚信吾『「連動」する世界史』―評者 石居人也
木畑洋一『帝国航路を往く』―評者 松岡昌知
小谷汪之『中島敦の朝鮮と南洋』―評者 原佑介
久保亨『日本で生まれた中国国歌』―評者 黒川伊織
油井大三郎『平和を我らに』―評者 大野光明
池田忍『手仕事の帝国日本』―評者 大沢啓徳
吉見義明『買春する帝国』―評者 嶽本新奈

です。いずれも力のこもった書評です。

なお、シリーズ完成後の執筆者たちの座談会が岩波書店のポータルサイトにて見ることが出来ます。
https://tanemaki.iwanami.co.jp/categories/838

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北海道高等学校世界史研究大会のお知らせ

2020年8月22日(土)に、第 51 回北海道高等学校世界史研究大会がオンラインで開催されます。大会の詳細は、
https://hokkaido-sekaishiken.org/blogs/blog_entries/view/14/7a7c51cf4326623f474bb64cf9888533?frame_id=20
ならびに
https://hokkaido-sekaishiken.org/wysiwyg/file/download/11/43
をご覧下さい。

参加ご希望の方は、下記のURLよりお申し込み下さい。

申し込みページ
https://forms.gle/2p78FSSVBghgjJYTA

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高大連携歴史教育研究会大会のお知らせ

2020年7月25・26日に、高大連携歴史教育研究会・第6回大会がオンラインで開催されます。大会の詳細は、
http://www.kodairen.u-ryukyu.ac.jp/new/new_106gm.html
をご覧下さい

参加ご希望の方は、下記のURLより、参加する企画(全体会・パネル)それぞれにつき、個別にお申し込み下さい。

申し込みページ
http://www.kodairen.u-ryukyu.ac.jp/new/new_106af.html

事前に申し込みをされた方に限り、ミーティングのIDおよびパスワード、ならびに配付資料を24日(深夜まで)にお知らせ致します。複数の企画にご参加いただけますが、ご面倒ではありますが、上記の通り、その場合は参加予定の企画全てに申し込みを行ってください。申し込み締切は、7月23日(木)正午です。

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